「失敗実験」に安全意識学ぶ
大学での実験や研究の際の事故を防止しようと、東京大とNPO法人「失敗学会」(会長=畑村洋太郎・工学院大教授)が今月15日、東京・文京区の東大本郷キャンパスで初の「失敗体験研修」を開いた。
ハシゴからの転落や電源コンセントの発火といった18種類の「失敗」を、安全が確保された状況の中で実際に体験。「ヒヤリ」とする感覚を通じて、安全意識を高めてもらうのが狙いだ。
研修には、工学系研究科の大学院生や教職員計約30人が参加した。
ハシゴで2メートルの高さから落ちて命綱にぶら下がる体験で冷や汗をかいたり、金属棒やヒモを回転機器に巻き込ませ、引き込まれる力の強さやスピードの速さを実感したりした。漏電や感電など電気関係の事故を実演するコーナーでは、ホコリがたまった状態のコンセントが自然に発火する様子を間近に観察した。
鈴木佐夜香さん(博士課程2年)は「研究室に戻ったら、さっそくコンセントにホコリがたまっていないかどうか調べます」と興奮した表情で話していた。
東大では2005年7月、東京都八丈町の八丈島で試料採取で潜水作業中の研究者(当時30歳)が死亡する事故が発生。「安全確保は研究・教育の大前提」として、全学をあげて事故防止に取り組んでいる。
一方の失敗学会は、大型ビルの回転ドアに男児が挟まれて死亡した事故や、飛行機事故、鉄道事故などの失敗事例を詳細に分析して、再発防止に生かす活動を展開している。両者の狙いが一致したため、共催による研修の開催が決まった。
研修機材の提供と講師の派遣は、企業向けにこうした研修を実施している住金マネジメントが担当。同社によると、大学での研修は初めてという。
東大では、今後も同様の研修を定期的に開催していく予定。
失敗学会も、失敗体験研修を他の大学に対しても呼びかけていく考えで、畑村教授は「座学やビデオではなく、実際に自分で体感したり実感したりすることがすごく大切。大学では通常、このような研修は開かれていないが、事故が起きてからでは遅い」と訴えている。
大学での実験や研究の際の事故を防止しようと、東京大とNPO法人「失敗学会」(会長=畑村洋太郎・工学院大教授)が今月15日、東京・文京区の東大本郷キャンパスで初の「失敗体験研修」を開いた。
ハシゴからの転落や電源コンセントの発火といった18種類の「失敗」を、安全が確保された状況の中で実際に体験。「ヒヤリ」とする感覚を通じて、安全意識を高めてもらうのが狙いだ。
研修には、工学系研究科の大学院生や教職員計約30人が参加した。
ハシゴで2メートルの高さから落ちて命綱にぶら下がる体験で冷や汗をかいたり、金属棒やヒモを回転機器に巻き込ませ、引き込まれる力の強さやスピードの速さを実感したりした。漏電や感電など電気関係の事故を実演するコーナーでは、ホコリがたまった状態のコンセントが自然に発火する様子を間近に観察した。
鈴木佐夜香さん(博士課程2年)は「研究室に戻ったら、さっそくコンセントにホコリがたまっていないかどうか調べます」と興奮した表情で話していた。
東大では2005年7月、東京都八丈町の八丈島で試料採取で潜水作業中の研究者(当時30歳)が死亡する事故が発生。「安全確保は研究・教育の大前提」として、全学をあげて事故防止に取り組んでいる。
一方の失敗学会は、大型ビルの回転ドアに男児が挟まれて死亡した事故や、飛行機事故、鉄道事故などの失敗事例を詳細に分析して、再発防止に生かす活動を展開している。両者の狙いが一致したため、共催による研修の開催が決まった。
研修機材の提供と講師の派遣は、企業向けにこうした研修を実施している住金マネジメントが担当。同社によると、大学での研修は初めてという。
東大では、今後も同様の研修を定期的に開催していく予定。
失敗学会も、失敗体験研修を他の大学に対しても呼びかけていく考えで、畑村教授は「座学やビデオではなく、実際に自分で体感したり実感したりすることがすごく大切。大学では通常、このような研修は開かれていないが、事故が起きてからでは遅い」と訴えている。


