■正しい知識 家庭でも
身近な生き物への接し方や自然環境の大切さを乳幼児に伝える「こども環境管理士」の資格試験が、今年2回目を迎える。保育士や幼稚園教諭を対象に昨年から始まり、予想以上に反響があったことから、主催する日本生態系協会(東京都豊島区)は、今年から保護者にも門戸を広げた。資格をきっかけに、環境教育や身近なエコに対する意識が、さらに高まることが期待されている。
資格は1級と2級の2種類。東京都東久留米市立ちゅうおう保育園の保育士、木沢美希子さんは昨年、1級を取得した。
以前、近くの工事現場からザリガニがいなくなって子供たちが寂しい思いをした経験などから自然環境への関心が高まり、資格に挑戦した。「鳥や虫など生き物への思いやりは人への思いやりにつながる」という木沢さん。現在は保育園で0歳児クラスを受け持つ。
「おなかの大きなカマキリを見せて『なんで大きいんだろうね』と語りかけながら、子供たちの興味を広げたり、生き物にも気持ちを寄せられるようにしたり」。アリやダンゴ虫を殺す子供がいたら単に「殺しちゃだめ」としかるのではなく、「次はやさしくしようね」と声をかけて、命の大切さを子供たち自身が考えられるように工夫しているという。
千葉市稲毛区、あやめ台幼稚園の神野茂美園長も昨年、1級を取った。園内の畑で野菜を育てるなど、もともと子供たちの自然体験を重視してきた。「資格を得るための勉強で学んだことなどを、職員に伝えていきたい」と話す。
「こども環境管理士」の試験は1、2級共通で筆記試験と小論文がある。昨年の筆記では、外来種や鳥獣保護法などの基礎知識のほか、「園にカラスが巣を作ったらどうすればいいか」など身近な問題も出題された。1級は筆記試験合格者のみ面接試験もある。
日本生態系協会によると以前から、全国の幼稚園や保育園から「子供の自然体験に関して研修や講演会を開いてほしい」という相談が多くきていた。幼稚園教諭や保育士の資格試験には自然環境や生物に関する内容は深く出題されず、小学校の理科の先生のように自然に詳しい人を確保するのは難しい。
同協会研究員の椎名政博さんは「『ハチに刺されたら、刺された部分にアンモニアをかければいい』という誤った知識も浸透している」という。
このため同協会では、保育士や幼稚園教諭に自然や環境問題に対する正しい知識を身につけてもらい、自然体験を通して乳幼児の感性をはぐくんでもらおうと「こども環境管理士」の資格制度を創設した。
1回目の昨年は174人が受験し、1級は42人、2級は52人が合格した。「保育士の資格を持っていないが受けられないか」といった問い合わせや相談も多く、予想以上の反響だったため、今年から2級の受験資格を「保育にかかわる方」に広げ、保護者でも受けられるようにした。協会の広報担当者は「資格で学んだことを家庭でも生かしてほしい」と話している。
今年の試験の申し込み受け付けは9月1日から10月17日まで。筆記試験は11月24日に東京都内で。問い合わせは同協会(電)03・5951・0244。ホームページ(http://www.ecosys.or.jp/eco−japan/)で受験の手引きなどを紹介している。
身近な生き物への接し方や自然環境の大切さを乳幼児に伝える「こども環境管理士」の資格試験が、今年2回目を迎える。保育士や幼稚園教諭を対象に昨年から始まり、予想以上に反響があったことから、主催する日本生態系協会(東京都豊島区)は、今年から保護者にも門戸を広げた。資格をきっかけに、環境教育や身近なエコに対する意識が、さらに高まることが期待されている。
資格は1級と2級の2種類。東京都東久留米市立ちゅうおう保育園の保育士、木沢美希子さんは昨年、1級を取得した。
以前、近くの工事現場からザリガニがいなくなって子供たちが寂しい思いをした経験などから自然環境への関心が高まり、資格に挑戦した。「鳥や虫など生き物への思いやりは人への思いやりにつながる」という木沢さん。現在は保育園で0歳児クラスを受け持つ。
「おなかの大きなカマキリを見せて『なんで大きいんだろうね』と語りかけながら、子供たちの興味を広げたり、生き物にも気持ちを寄せられるようにしたり」。アリやダンゴ虫を殺す子供がいたら単に「殺しちゃだめ」としかるのではなく、「次はやさしくしようね」と声をかけて、命の大切さを子供たち自身が考えられるように工夫しているという。
千葉市稲毛区、あやめ台幼稚園の神野茂美園長も昨年、1級を取った。園内の畑で野菜を育てるなど、もともと子供たちの自然体験を重視してきた。「資格を得るための勉強で学んだことなどを、職員に伝えていきたい」と話す。
「こども環境管理士」の試験は1、2級共通で筆記試験と小論文がある。昨年の筆記では、外来種や鳥獣保護法などの基礎知識のほか、「園にカラスが巣を作ったらどうすればいいか」など身近な問題も出題された。1級は筆記試験合格者のみ面接試験もある。
日本生態系協会によると以前から、全国の幼稚園や保育園から「子供の自然体験に関して研修や講演会を開いてほしい」という相談が多くきていた。幼稚園教諭や保育士の資格試験には自然環境や生物に関する内容は深く出題されず、小学校の理科の先生のように自然に詳しい人を確保するのは難しい。
同協会研究員の椎名政博さんは「『ハチに刺されたら、刺された部分にアンモニアをかければいい』という誤った知識も浸透している」という。
このため同協会では、保育士や幼稚園教諭に自然や環境問題に対する正しい知識を身につけてもらい、自然体験を通して乳幼児の感性をはぐくんでもらおうと「こども環境管理士」の資格制度を創設した。
1回目の昨年は174人が受験し、1級は42人、2級は52人が合格した。「保育士の資格を持っていないが受けられないか」といった問い合わせや相談も多く、予想以上の反響だったため、今年から2級の受験資格を「保育にかかわる方」に広げ、保護者でも受けられるようにした。協会の広報担当者は「資格で学んだことを家庭でも生かしてほしい」と話している。
今年の試験の申し込み受け付けは9月1日から10月17日まで。筆記試験は11月24日に東京都内で。問い合わせは同協会(電)03・5951・0244。ホームページ(http://www.ecosys.or.jp/eco−japan/)で受験の手引きなどを紹介している。


